空間情報学に関する基礎・応用
地理空間情報技術、データ工学・科学、ユビキタスコンピューティング、人間中心デザイン、空間認知、地図学、環境学に関する研究
空間情報学とは、現実空間を対象に、モデリング、データ化、データ管理、可視化、分析、シミュレーション、情報共有、インタラクションなどの研究を行う学術領域です。人間などの生物は、母なる地球という豊かであり、また過酷でもある現実空間の環境で約40億年かけて進化したと言われています。つまり、人間は「空間マシーン」と命名しても良い存在です。その空間である都市や地方は、近年、ICTインフラの急速な発展により劇的に変化しつつあります。その変化はまだ始まったばかりであり、現在の状況は、未熟なデザイン原理に基づいた過渡期と言え、人間・地球にとって本当に良い方向に進んでいるかどうかは疑問です。われわれの空間が正しく健全に進化すためには、情報学だけではなく、認知科学、脳科学、地理学、地図学、心理学、建築学、都市工学、土木工学、社会学、環境学、経済学など多様な領域の専門家や知識との学融合を実践し、持続可能な空間情報インフラのデザイン原理を体系化する必要があります。このような背景のもと、当研究室は以下のような価値観と研究テーマに挑戦します。
<価値観>
- 持続可能性、環境の健全性の実現、Think Globally, Act Locally
- 学生・地域の成長、多様性(長期的視点)、プライド価値共有
- 地域自治体、地域企業,地域コミュニティとのコラボレーション
- もの(ソフト、ハード、インフラ)を試作し、創ること、ユーザに使ってもらうことを通して、オープンに現実世界から問題を発見し、原理を学ぶ
<地域をフィールドとする実学的研究テーマ>
- モバイルICTツールを用いた地域観光振興への貢献
- 「地域の知」プロジェクトをとおした、異なる世代のコミュニケーションの日常化と地域アーカイブの実現
- ICTを用いた過疎地域における高齢者など生活困難者支援へのAI応用の枠組みの提案・開発
- 地理空間情報技術、データ科学・工学、ユビキタスコンピューティングを用いた広域地域問題への実時間型課題解決手法の提案・開発